勝野正章(東京大学准教授)

…書きかけです。
 26日、衆議院教育再生特別委員会、参考人質疑意見陳述

文部科学省の統計によると、2004年度に教師の精神疾患での病気休職は、3559人にのぼります。(中略)…中途退職の教師が確実に増えています。教員の自殺件数も公式にはここ数年は全国で100人程度ですが、実際にはさらに多いのではないか。
 こうした数字を見ても、今の教師が置かれている状況の厳しさがうかがえます。
 今回の教員免許更新制度等が、教師の置かれている状況を改善し、いじめ問題などのさまざまな教育問題に一定の歯止めをかけることになるとは思えません。
 …教師は10年に一度の免許失効の不安にさらされ、追いつめられるように多忙化へと自らを追い込んでいくことになります。教職の魅力が失われていくのは当然です。
 …教師の専門家としての成長の生命線ともいえる自主的な研修の機会・学びあいの機会をさらに減少させることになりかねません。研修の量は増えても、質的には向上にはつながらないという状況が生まれかねません。
 …「指導力不足教員」が指導改善研修を受けて、改善の程度が判定されるわけですが、(中略)個人的な思想・信条など資質・能力以外の要素が入り込んでくる問題が指摘されています。地域の人の意見を聞くとしていますが、どのように聞くのでしょうか。…不合理な判断がされる可能性があります。人事管理での「厳罰化」という改定であるように思われます。

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