辺野古に海自を投入か
http://www.labornetjp.org/news/2007/1179345823620staff01先週末に横須賀から海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が出航して辺野古での工事を「支援」するための航海ではないかと疑われていましたが、
http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?20070511120262
今日か明日にも海上自衛隊が実力行使に出る事や
(表向きは天候の関係で18日となっていますが)
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-3.html
掃海母艦「ぶんご」が16日未明までに沖縄沖に来た
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/archives/51016981.html
ことから、辺野古に自衛隊を投入して今までの反対運動を
根こそぎ「排除」しようという動きが確実に始まっているようです。そもそも、掃海母艦とは、91年の湾岸戦争後の「出動」で大騒ぎに
なった記憶がある方もいるかとはおもいますが、専門の訓練を積んだ
海自隊員のダイバーや機材を機雷がある近くまで運び、実際には
小船に分乗したダイバーなどが機雷を取り除くと言う任務のために
出来た船です。しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、辺野古では、
これまで1300日以上もの間、海岸での座り込みだけではなく、
海上の珊瑚礁に「調査」名目で杭を打とうとする防衛施設庁の
職員や下請け業者の行動を止めるために、海上に仮のやぐら
を立て、多くの人がやぐらの中や海上から防衛施設庁の行動を
監視し、時には防衛施設庁の作業船のちかくを取り囲んだりなど
し、
それに対して暴力的な排除行動を行ってくる防衛施設庁や下請け業者の
行動に対して「非暴力」で抵抗を続けることで、防衛施設庁が実際
に米軍基地を作るための「事前調査行動」に移ることを止めてきました。しかし、ここ一週間、いきなり海上自衛隊の、それも、自衛隊員の
ダイバーを運ぶ船を動員してまでして米軍基地建設のための
「作業支援」の準備が実際にはじまっているということが、殆んど
報道のないままに着々と進行しています。掃海母艦に乗っているのがダイバーだけなのか、それ以外の
然るべき武装した部隊も同乗しているのかが、全くわからない
状況です。(実際に横須賀の海自艦隊司令部に問い合わせても、
掃海母艦の作戦内容は秘密とされて教えてくれないようです)我々の知らないうちに、辺野古で基地建設を止めさせるために
体を張ってきたおじい・おばあ・そして多くの支援の人たちの生命が
危険に晒され始めています。
辺野古の沖に海上自衛隊の掃海母艦を出してきたということは、
基地を建設しようとする政治家たちが、今まで基地建設を止めてきた
人々の命を顧みずに何がなんでも基地を建設しようと決意した。と
私はつたない自分の政治や軍事についての知識から考えます。今日も,夜明けと同時に海上のやぐらなどに基地建設を止めるために
人々が行きます。
彼らの命を何がなんでも守らないといけないと考えます。今、我々、特に現地にいけない人々が出来ることは、
・一人でも多くの人に辺野古で起きようと
していることに注目してもらうこと
・マスコミに、この問題を取り上げてもらうこと
そして、
・内閣・防衛省・防衛施設庁に対し、辺野古での「支援」を
即座に中止するように申し入れる
ことだと思います。
要請文
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のために、防衛省と那覇防衛施設局は、環境現況調査(事前調査)と称して調査機器の設置を始めようとしています。辺野古への米軍新基地建設は、新たな「沖縄の負担軽減」といううたい文句とは裏腹に、基地の重圧を沖縄の人びとにさらに押しつけようとするものであり、私たちは沖縄の人びと、とりわけ現地の住民とともに、これに強く反対します。もともと「事前調査」そのものが、環境アセスメント法を逸脱した行為であり、この調査によってジュゴンが泳ぐ、貴重なサンゴの海が破壊される危険性も指摘されています。
その上、驚くべきことに、この「事前調査」のために海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が派遣される、というニュースを聞きました。これは前代未聞の暴挙です。掃海母艦に乗り込んだ海自の潜水士は海底への調査機器設置を支援するとされていますが、これにどのような法的根拠があるのでしょうか。政府は辺野古への掃海母艦の派遣について公式のコメントを出していませんが、辺野古では新基地建設反対のために非暴力の海上阻止行動や座り込みを続けている住民を暴力で威嚇する意図は明らかです。住民たちの運動を威嚇するために自衛艦が派遣されるのは「治安出動」以外のなにものでもありません。
「事前調査」を承認した仲井間弘多知事も、「何のために自衛艦がやってくるのか分からない」と憤りを隠していません。
沖縄戦で住民の4分の1が殺され、味方と思っていた日本軍からも殺されたり、「集団自決」を強制された苦痛に満ちた経験を持つ沖縄の人びとは、再び自衛艦が住民に銃を向ける行為を絶対に許さないでしょう。
私たちは、掃海母艦「ぶんご」の辺野古近海への派遣と「調査支援」をただちに中止し、米軍新基地建設計画を撤回することを要求します。
2007年5月19日
非暴力 − 辺野古にて
今、沖縄の辺野古で行われている 平良夏芽さんたちの基地建設阻止の
非暴力での運動 −
その静かな語り口とともに、信念をもった 勇気 に深く心を動かされた。
少し長くなるが、その言葉を紹介します。
☆ ☆ ☆
− その根底に大きな約束がありました。
それは、完全非暴力でこのことをやり遂げるという約束です。
私達は平和を作るという、大きな素晴らしい理念を持っていますが、この目的のために、暴力をふるってしまって、そしてそれを認めてしまったら、私達は軍隊と同じになってしまう。
平和を作る者達は、どんな理由があっても暴力を使ってはならない。
暴力で自分達の目的を達成してはならない。
しかし、向こうはプロですから、ものすごい勢いで襲いかかって来ました。
何人もの仲間達が傷つきましたし、病院に運ばれていきました。気を失って、血を流して倒れていった仲間達もいました。
でも、そんな時も、私達はお互いに声をかけ合って、
「今一番戦わなくてはならないのは相手ではなくて自分の心の中の暴力性なのだ」と、「怒りなのだ」ということを確認しました。
病院に運ばれた仲間が、無事だったという連絡を受けたら、彼を殴った人のところに行って、「あなたのことを憎んでいない。あなたのことを敵だと思っていない。あなたにも家族がいて、仕事をしなくてはならない事情を私達は理解している。明日もまた、ここで会うことになると思いますけれども、お互い気をつけましょうね」というふうに声をかけました。
私達の阻止行動の中で、一番勇気が試されたのは、船の前に飛び込む瞬間でもなく、殴られる瞬間でもなく、殴った相手に声をかけに行く瞬間でした。 −
「辺野古 2007」 (約25分)
http://video.google.com/videoplay?docid=-2353979867180903513
(14分あたりに、このメッセージが流れます)