どうたたかう

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-11/2007071102_03_0.html
10日放送、日テレ「ザ・ワイド」 志位和夫の発言から

ねんきん特別便」は今すぐすべき。来年の4月から10月では遅い。

・年金受給資格が、今は25年かけないと1円ももらえない。こういう国はほかにない。だいたい5年、10年で年金受給資格が出てくる。24年と半年だったら、掛け捨てになる。これは非常に年金に対する信頼を損なっているし、若い方からすると、「25年も払える見通しがないから、掛けない」ということになって、収納率の低下にもなっている。 ですから、25年という枠をせめて10年に下げて、年金保険料を払ったら確実に給付が入るとした方が、収納率も上がる。緊急策として、まずこれをやります。

・最低保障年金制度の導入にすすまないと、無年金、低年金の問題は解決できません。すべての国民に一定程度の最低保障年金を保障し、その上に保険料に応じた給付を2階建てでつくるという制度設計を提案しています。ここにいかないと、無年金、低年金は解決しませんし、このことによって国民年金、厚生年金全体の底上げをはかるという提案をしています。

・むだ遣いを圧縮し、大企業・大資産家に適正に課税すれば財源をつくれる
 ――年金財源はどこに求めるのか。

 志位 まず、むだづかいを削る。たとえば道路特定財源は、国と地方で六兆円規模のむだづかいの枠です。これがむだな道路をつくりつづける大きな仕掛けになっているので、一般財源化する。これでかなりの財源がつくられる。軍事費の問題もあります。米軍への「思いやり」予算は、条約上も出す必要がないものです。政党助成金も削る。そういうむだづかいを徹底的に圧縮し、これで何兆円かのおカネが出てくる。

 ただ、これだけでは足りない。とるべきところからとらなくてはいけない。空前の大もうけをあげている大企業、大資産家――だいたい大企業はバブルのときの一・八倍の経常利益です。大企業、大資産家への適正な課税で数兆円のお金が出てくる。むだづかいの圧縮と両方で、社会保障の財源はつくれます。

・ストップ貧困――緊急福祉1兆円プランを提案
 ――参院選をどうたたかうか。

 志位 一つは、私たちは「ストップ貧困」といっています。これだけ経済大国といわれる日本で、「難民」といわれる方がたくさんうまれています。医療難民、介護難民、ネットカフェ難民――貧困が大問題になっている。

 社会保障の問題でも、国保料が高すぎる、介護保険料や利用料が高すぎる。これを国の責任で引き下げる必要があります。私たちは、国保料の値下げ、介護保険の利用料、保険料の値下げ、子どもの医療費の無料化、障害者自立支援法の負担増の撤回、生活保護老齢加算母子加算の復活、児童扶養手当の削減計画の中止、この五項目で、「緊急福祉1兆円プラン」を提案しています。本当に緊急のもので、一兆円ぐらいは全体のやりくりのなかで、当然、捻出(ねんしゅつ)できる額です。これを大いにやろうと提案しています。

    緊急福祉1兆円プランを強く期待します。

国保料の値下げ、介護保険の利用料、保険料の値下げ 
   子どもの医療費の無料化

   障害者自立支援法の負担増の撤回

 生活保護老齢加算母子加算の復活

  児童扶養手当の削減計画の中止