自民候補?自衛隊ぐるみ?支援

自衛隊自民党参院予定候補を招き各地で防衛講話

陸自イラク隊長の自民候補?自衛隊ぐるみ?支援

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-11/2007071115_01_0.html

自民党比例代表“目玉”候補
 佐藤まさひさhttp://www.hige-sato.jp/


自衛隊が隊員むけ防衛講話の講師として佐藤正久氏を招き、多くの隊員に対し講演させていることがわかりました。
これは佐藤正久氏の公式サイト「活動報告」で公開されています。

佐藤正久氏公式サイトから佐藤正久氏のプロフィールを確認しておきましょう。

昭和35年 福島県生まれ(46歳) <> 佐原小、西信中、福島高校卒
防衛大学校(応用物理)卒
米陸軍指揮幕僚大学卒(カンザス州)
昭和59年 第4普通科連隊(帯広)
平成4年 外務省アジア局出向
平成6年 第5普通科連隊中隊長(青森)
平成8年 国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長
平成13年 東北方面総監部防衛部(仙台)
平成14年 陸上幕僚監部:広報、訓練班長
平成16年 イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長
第7普通科連隊長兼ねて福知山駐屯地司令
平成19年 退官
自由民主党参議院比例区第62支部


つまり、現在は単なる自衛隊OBの一人で自民党参院比例代表予定候補です。いくらOBとはいえ、現に自民党が今月行われる参議院議員選挙で候補者として発表している人物を、国の機関である自衛隊がわざわざ隊員を集合させその前で講話させるというのは、自衛隊側の意図や建前は別としても、事実上の「選挙支援」と受け止められ、問題なのではないでしょうか。

自衛隊員の政治的活動は「投票行動」以外禁止されています。
自衛隊法施行規則第39条「服務の宣誓」で「政治的活動に関与せず」と誓約することになっています。

こんなふうに自衛隊が組織として特定政党候補を招き「防衛講話」と称して事実上名前と顔、主張を「売らせる」行為は明らかに「特定政党への支援」にあたります。
これは「政治的活動に関与せず」に反し「服務の宣誓」違反にあてはまるのではないですか。

(…迷彩服姿の何百人かが演台に立つ髭の男を良い姿勢でじっと見つめ聴いている。こんな様子って寒気がしてきそうよ)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-11/2007071115_01_0.html

こんな文書が部隊司令から隊員に「回覧」されています。

 「部隊長等各位」とあり、佐藤候補の決意、活動状況をつたえ、個人献金や「応援者の紹介」を求めたあと、こうあります。「正久を『タダヒサ』等読み間違えられるため、口座名を除き『佐藤』を漢字に、『まさひさ』を平仮名としております。ご了解下さい」。手の込んだ候補者名の駄目押しです。

 差出人は「佐藤まさひさを支える会」。

 「自民党が“ひげの隊長”として知名度の高い佐藤元隊長をかつぎだしたのは自衛隊員24万人と家族、OB票が目当て。さらに三菱重工から自衛隊グッズの土産店までいれれば三千社を数える納入業者の票は大きい。佐藤氏もイラク派兵時に十分な手だてもなく“戦場”にかりだされたことへの不満、要するに海外派兵するなら憲法も変え、十分に活躍できる装備や資金が使える本格的な派兵にすべきだという自衛隊防衛省の言い分を国政に反映させるという思惑が一致した」


全国250の自衛隊施設中、200か所に足を運んで「票集めの斬りこみ隊長」をしています。



自衛隊イラク派兵差止訴訟弁護団の川口創事務局長曰く

佐藤氏の“現場”はイラクの戦場だ。この戦場の論理を国会に持ちこむことは海外での武力行使を禁じる憲法の論理を崩すことになる。安倍政権主導のこうした軍の暴走を決して許してはならない