小沢代表の発言とISAF(アフガニスタン国際治安部隊)問題

『世界』11月号:小沢一郎民主党代表の公開書簡「今こそ国際安全保障の原則確立を」
「米国であれどの国であれ、その国の自衛権の行使に日本が軍を派遣して協力することは許されないと解釈しています。同時に、国連の活動に積極的に参加することは、たとえそれが結果的に武力の行使を含むものであっても、何ら憲法に抵触しない、むしろ憲法の理念に合致するという考えに立っています」
「国連の決議でオーソライズされた国連の平和活動に日本が参加することは、ISAFであれ何であれ、何ら憲法に抵触しない…もちろん、具体的にどんな分野にどんな形でどれだけ参加するかは、その時の政府が政治判断をして決めることです」「私が政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、ISAFへの参加を実現したいと思っています」

 ISAFは2001年12月、安保理決議1386に基づいて、首都カブール周辺地域の治安確保を目的に編成された。現在は、北太平洋条約機構(NATO)軍を中心に37か国、約4万人が参加している。

 「ISAFは米軍以上に凶暴だ、日常的に農村を空爆している」と現地の中村哲さん(ペシャワール会代表)は言っているが、そうであるならISAFの活動実態が武力行使にあたる。ISAFへの参加は軍事力行使・テロ拡大の悪循環に加担することになる。こんな参加は憲法で許されない。参加の義務があるわけでもない。

東長崎機関http://www.higashi-nagasaki.com/c2007/C2007_39.html