教科書問題

◆教科書調査官制度の歴史
1956年に導入された。当時、自民党は事実上の国定化を狙う教科書法案を国会に提出。廃案になったが、文部省はすでに組んでしまった予算の執行という形で、調査官設置を強行した。このような制度設置の始まり方を見ても自民党による教育への介入、政権の意向を教科書に盛り込もうという意図を感じる。

◆日本史の調査官
主任調査官:照沼康孝氏、日本史担当:村瀬信一氏、この2名は伊藤隆(東大名誉教授)の教え子で、伊藤隆名誉教授は扶桑社『新しい歴史教科書』執筆者・監修者、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有志の会」に参加している。

◆教科書調査官の問題点
・中立・公正ではない人物がなぜ教科書調査官になったのか。
・国家公務員のような採用試験がなく、大学の助手、助教授などから文科省が任命する。
・調査官OB、学会関係者、教科書検定調査審議会の委員などから推薦で(個人の口利きで)採用する。

教科書調査官は文科省の常勤職員で、58人置かれている。

米軍資料

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-13/2007101301_02_0.html
米海軍資料

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 テロ特措法に基づいてインド洋に派兵された海上自衛隊補給艦「ときわ」から二〇〇三年二月に直接給油を受けた米イージス駆逐艦ポール・ハミルトンが、その時点でイラク戦争の事前作戦であるイラク南方監視作戦に参加していました。米海軍資料から判明しました。

 防衛省が十日、衆院予算委員会に提出した「ときわ」の航海日誌(別項)には、同年二月二十五日午後、オマーン湾でポール・ハミルトンに直接給油した経過が明記されています。

 ポール・ハミルトンは、米原子力空母エイブラハム・リンカーンを旗艦とする空母攻撃群の構成艦として、〇二年八月から〇三年四月まで九カ月間、インド洋周辺海域に展開しました。米海軍ホームページによると、同攻撃群の当初の任期は〇三年一月までで、任務は「対テロ」戦争(「不朽の自由作戦」)とイラク南方監視作戦への参加でした。

 しかし、「イラク南方監視と『イラクの自由作戦』(イラク戦争)および米軍によるイラク占領へのさらなる支援のため、展開が延長」(リンカーンのホームページ)されました。

 ポール・ハミルトンは〇三年三月二十日に開戦したイラク戦争に参加。米CNN放送の同艦艦長のインタビュー(同年四月二十六日)によると、イラクに対して約六十発の誘導ミサイル・トマホークを発射しました。同艦長は、これがイラク戦争に参加した戦闘艦の中で最多の発射数であると認めています。

 「ときわ」がポール・ハミルトンに給油した同年二月二十五日の午前中には米給油艦ペコスに給油し、ペコスからイラク戦争の主力艦となった米空母キティホークと米イージス巡洋艦カウペンスに給油したことは、すでに判明しています

小沢代表の発言とISAF(アフガニスタン国際治安部隊)問題

『世界』11月号:小沢一郎民主党代表の公開書簡「今こそ国際安全保障の原則確立を」
「米国であれどの国であれ、その国の自衛権の行使に日本が軍を派遣して協力することは許されないと解釈しています。同時に、国連の活動に積極的に参加することは、たとえそれが結果的に武力の行使を含むものであっても、何ら憲法に抵触しない、むしろ憲法の理念に合致するという考えに立っています」
「国連の決議でオーソライズされた国連の平和活動に日本が参加することは、ISAFであれ何であれ、何ら憲法に抵触しない…もちろん、具体的にどんな分野にどんな形でどれだけ参加するかは、その時の政府が政治判断をして決めることです」「私が政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、ISAFへの参加を実現したいと思っています」

 ISAFは2001年12月、安保理決議1386に基づいて、首都カブール周辺地域の治安確保を目的に編成された。現在は、北太平洋条約機構(NATO)軍を中心に37か国、約4万人が参加している。

 「ISAFは米軍以上に凶暴だ、日常的に農村を空爆している」と現地の中村哲さん(ペシャワール会代表)は言っているが、そうであるならISAFの活動実態が武力行使にあたる。ISAFへの参加は軍事力行使・テロ拡大の悪循環に加担することになる。こんな参加は憲法で許されない。参加の義務があるわけでもない。

東長崎機関http://www.higashi-nagasaki.com/c2007/C2007_39.html