安心感がなければ
子どもは大人に「良い子」のふりをすることなく、ありのままの気持ちや意見を表現し、受け止めてもらうことで「私は愛されている」「世の中は私を受け入れてくれている」という自己肯定感と基本的信頼感を得ることが出来ます。
これらの感覚が下地になって他人に共感する気持ちや自立心、好奇心などが芽生え、自分の人生を生き抜こうとする意欲を作ることが出来るようにもなります。
人格を作るためには子どもの意見に適切に応えられる大人の存在が重要です。
力で押さえつけられて育つと、大人になったとき、力で人を支配したり強いものにしがみついて私利私欲に走るような人格になるでしょう。
子どもの権利条約12条「意見表明権」って具体的にどんなことだかご存知ですか。
それは普段の何気ないことだったりします。
「ねぇー、ねぇー」と子どもが呼んだときに「なぁーに」と大人がまなざしを送ることです。
このように大人が「誠実な応答義務」を果たせば子どもは受容的人格を伸ばすことが出来ます。
教育理念には子どもの権利条約を中心に据えていきたいものです。
フィンランドが何においても優秀なのは子どもの権利条約を徹底して取り入れてきたからだと思います。
競争に駆り立てられる子どもたちは大事な芽を潰されているように感じます。
しかし、こんふうに分かっていても、実際は上手に対応できないことが多いわ。