他人に迷惑をかけてしまうのは仕方がないこと
- 作者: 荒川龍
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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世間との付き合いが上手く出来ないと思っている人にもそんな人が多いように感じる。
「他人に迷惑をかけてはいけない」と小さな頃から大人たちに言われ続けた結果、元々真面目な子が自分に他人の助けが必要になった際に、誰にも、親にも頼めないで一人で苦悩する。それが繰り返され、度重なってしまい、誰とも手を結べなくなっていく。
人の役に立つことが自分の存在意義、生きている価値でもあるかのように思い込んでいるような、真面目過ぎる人たちがいる。彼らは真面目過ぎるが故に安心できないから、情緒不安定だったり、暴力的発言や行いを制御できないことも多いように感じる。
他人に迷惑をかけないように努力はするけれど、他人に迷惑をかけないでは生きていけない、生きていくためには誰かに迷惑をかけてしまうのは仕方がないというふうに、他人から弱い自分を隠す塀を守るのをやめておくのがいいのではないかと思ったりしている。
「他人に迷惑をかけてはいけない」この言葉が日本的世間の培地を拡大している気がした。
私のプライドは「他人に迷惑をかけてはいけない」ことです。そんなふうに言ってしまうのは自分を苦しめることにもなりそうでしょう。
今までに自殺していった知り合いなどは、生前に「迷惑をかけてしまった」と言っていたりしたのを思い出した。