若者の雇用シンポジウム

「若者にひろがる貧困」〜ワーキングプアの告発〜 11・17シンポジウムから

主催:高校の教職員や労働組合青年団体などで作る就職連絡会(正式名称:高校生・大学生、青年の雇用と働くルールを求める連絡会)

今、若者だけでなく社会的に広がっている貧困があり、最低賃金ではまともに生活することが出来ません。そして労働基準法以下で働かされ疲弊しきっている若者。これらの実態を当事者自ら告発し、生活保護問題に詳しい湯浅誠さんも招かれるシンポジウムが、社会文化会館 3階会議室 (千代田区永田町1−8−1)で行われた。

第一部 11:00〜16:00
内容1:実態の告発
ワーキングプアの青年の実態、「正規でも貧困」の問題、定時制の高校生、多重債務・生活保護で暮らす青年 などなど
「夢を抱いて美容室に就職したのに長時間労働で家にも帰れず、店の床で寝ている。…青年を使い捨てにするやり方は許せない」(美容師ユニオン、柳さん)
「就職した卒業生16人のうち13人が長時間労働が原因で離職している。在学中から労働法を教え、働くルールを守らせる社会的な運動が必要だ。」(高校教職員組合
「有利子の奨学金を受け取ると、卒業時に500万の借金を背負って社会に出ることになる」(全学連代表)
「若者雇用を増やすことが地域の活性化につながる」(大阪高教組)大阪の北河地区では「高校生の就職問題を考える会」を労働組合が中心になって結成し、自治体などに働きかけている。
「有給教育制度の実現と労働相談活動に取り組んでいる」(日本青年団協議会代表)
「初めての団体交渉で運送会社の不当解雇を撤回させた。団体交渉が出来る労働組合の力は大きい。全国の青年ユニオンと力を合わせて変えていきたい。」(山梨青年ユニオン)

内容2:講演 「"溜め"のない若者と貧困」
講演者 湯浅 誠さん (NPO法人 自立せいかつサポートセンター・もやい事務局長)
「雇用や社会保障セーフティーネット立て直そう」と訴えた。


内容3:社会への告発ととりくみ交流
社会への告発運動とネットワーク、共同、地域に広がる運動の交流

第二部 16:00〜18:00
参加者による懇親・交流