告発

額賀事務大臣が防衛庁長官だったころの、1999年と2000年に仙台防衛施設局長だった太田述正氏が、当時の日記をもとに、額田長官の「口利き=斡旋利得」を告発しています。
実名での告発は始めてだそうですが、額賀氏は仙台防衛施設局が発注した建設工事について、山形県内の建設業者を入札で指名するように働きかけた、というものです。2000年には、この件についての「対応が遅い」として防衛庁官房長だった守屋武昌氏を通じて仙台へ電話で圧力をかけたのだと証言しています。
太田氏が提供した日記には、克明の内容と、14名の議員の実名が書かれているといいます。この中には、額賀氏をはじめ4人の防衛庁長官経験者の氏名があるとのことで、「このうち3人から直接の働きかけがあった」とも証言しています。
地方の施設局だけでなく、中央での装備品でも、数多くの「水増し請求」が発覚していますが、水増し分が議員などへの「利得」になっているのは間違いないでしょう。
軍事利権の根深さは、軍事機密という隠れ蓑で覆われてなかなか明らかにならないのですが、太田氏の勇気ある告発を世論で支えていくことが必要ではないでしょうか。