学力テスト

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070424k0000m040133000c.html

学力テスト:差し止め訴訟事実上の却下 京都地裁判決
 小学6年生と中学3年生を対象に24日実施される全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は「プライバシー権を侵害し違憲違法」などとして、京都市京都府京田辺市の市立小、中学校の児童生徒計9人が各市に実施差し止めを求めた仮処分申し立ての第2回審尋が23日、京都地裁であった。佐野義孝裁判官は結論を出さず、24日以降は「訴えの利益がなくなる」ため、事実上の却下となった。

 同市教委は取材に対し、「登校しなければ当然欠席扱い。登校して受けたくない場合は別室で指導するなど個々の学校の判断で対応する」と説明し、京田辺市教委も同様の方針としている。【太田裕之】

毎日新聞 2007年4月23日 22時45分

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007042300207&genre=F1&area=K10京都地裁、結論出さず

学力テスト中止仮処分申請
 全国の小学6年生と中学3年生を対象にした「全国学力・学習状況調査」(学力テスト)は、プライバシーの侵害などに当たり違憲だとして、京都市京田辺市の児童、生徒9人が両市にテスト中止を求めた仮処分申し立てで、京都地裁は23日までに結論を出さなかった。テストは24日に実施されるため、申し立ては「時間切れ」で却下される見通しとなった。

 両市の教育委員会は「テストを受けたくない理由で登校しなくても、欠席扱いとする」との姿勢で、保護者や弁護団は「事実上の強制。裁判所が判断しないのは無責任だ」と反発している。

 弁護団は「(テストには)プライバシーにかかわる生活調査も含まれ、強制するのは違憲、違法だ」などと主張し、両市に対して、児童や生徒がテストを受けなかった場合の対応について釈明を求めていた。京都市教委は23日に開かれた地裁の審尋で「通常の授業と同様に扱う」と回答した。登校しない場合は欠席とし、テストを受けたくない児童、生徒には別室での授業などを各学校の判断で行う、という。京田辺市教委も同様の扱いをする、としている。

 テストの実施後、弁護団側から申し立ての取り下げがなければ、地裁は「訴えの利益がない」として却下する見通し。