私たちにできること

http://www.patagonia.com/web/jp/patagonia.go?assetid=6507

アリゾナ、ユタ、日本……、どこで暮らしていようと、海は私たちに影響を与え、私たちは海に影響を与えています。気候の変化は海が地球規模でエネルギーと水を動かすことで起き、私たちが食べるものや排出するものが海の健康を左右します。それゆえ、生活を見直し、地域社会が海洋政策や規制の改革に参加するといった行動を起こすことで、海を守るための変化を起こすことができます。行動を結集して活力と意欲を持って取り組めば、地元から国際海域まで、あらゆるレベルで海洋の保護を成し遂げることが可能です。海の近くに住んでいない人でも、自分たちが暮らす土地が属する流域を守り、持続可能な魚介類を選んで、未来の海洋環境を守るために活動する保護団体を支持することはできるのです。

いま以上の海洋汚染を防ぎ、海の健康を改善するためにできる簡単な方法のいくつかを下記にご紹介します。

持続的漁業で漁獲された魚介類を購入して、責任ある漁業を支援しましょう。アメリカの<Blue Ocean Institute>など海外の多くの海洋保護団体が、持続的漁業により捕獲された魚介類、および購入を避けるべき魚介類をリストアップした携帯用情報カードを発行しています。このように環境保護を視点とした魚介類の選び方に関する情報を日本語で提供している非営利団体は見当たりませんが、日本周辺および国際的な漁業資源の状況は、水産庁「水産資源の資源評価」サイトで知ることができます。
持続的漁業に対する強い支持を伝える手紙を地元政府や連邦政府に送りましょう。
工業化された農業や工場式畜産業に使用される多量の農薬と化学肥料は、やがて流出水として海に直接流れ込みます。オーガニック食品を選び、家庭菜園でも化学肥料や農薬の使用を避けましょう。
自動車のメンテナンスを適切におこない、オイルやその他の有害な液体が漏れないように注意しましょう。北米における人為的なオイル汚染の85パーセントは、民間消費関連からの漏えいで、おもな原因は、ガソリンスタンドおよびメンテナンスを怠った自動車やトラックからのオイル漏れです。雨水排水管には絶対に何も捨てないでください。雨水排水管は水路と海に直結しています。
ゴミの投げ捨てをやめましょう。またゴミを見つけたら拾い、プラスチック容器はリサイクルしてください。雨で流されるゴミはやがて海の生物、また釣りや水泳など海のレクリエーションを楽しむ人間にも害を与えます。
河川、湖、河口域、海岸、湾などを保護する地元の草の根環境保護グループやボランティアの活動に参加しましょう。海洋生物の餌や生息地を確保し、未来の漁場を守る海洋保護区の拡大を目指す法律の制定を支援しましょう。