ジュゴン保護

(転送・転載歓迎)

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)から、緊急のお願いをいただきました。
ぜひ広く知らせよびかけていただくことに、ご協力ください。


緊急のお願い
沖縄県環境影響評価審査会答申の答申を守ることを要請します」というメール・FAXを沖縄県に送ってください。


ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)です。
 辺野古での新基地建設に関して、沖縄県環境アセス審査会が方法書の書き直しを求める答申を出しました。この答申を受けて知事が21日に意見を出します。

 緊急のお願いがあります。
「審査会の答申を守ることを要請します」のメール・FAXを沖縄県に送ってください。詳細は以下の通りです。
よろしくお願いいたします。

                                                                                                                • -

 沖縄県環境影響評価審査会は17日、米軍普天間飛行場代替施設の建設に伴う環境影響評価方法書についての答申を出しました。その要旨は、審査会の35項目76問の質問に対して沖縄防衛局が「決定しておらず具体的に示すことは困難」との回答が多く、的確に答申することは困難である。したがって、事業内容がある程度決定した上で、再度実施するべきものであると見直しを求めました。そして、調査を行う前に審査会と沖縄県に、具体化した事業内容と選定した項目ならびに調査、予測および評価の手法と検討した内容について報告・協議の上で決定し、その結果を公表することを求めました。また、沖縄防衛局が行っている事前調査(現況調査)はジュゴンサンゴ礁などへの影響が懸念される中で、中止も含めて検討する必要があると指摘しました。また、ジュゴン保護については、事業者の環境保全措置では困難なので、国と県に保護・保全対策を講じるように求めました。

 沖縄県環境影響評価審査会答申の全文はこちらです。
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/14905/futennmadaitai-houhousho-toushin-jourei.pdf

 当審査会が環境影響評価法にもとづいて答申されたご努力に敬意を表するとともに、仲井真知事がこの答申をふまえて、事業者の沖縄防衛局に方法書の書き直しと公告縦覧のやり直しを求める知事意見書を提出することを求めるものです。

 普天間飛行場代替施設建設事業の全体像が米国連邦裁判所の沖縄ジュゴン訴訟の資料から明らかとなったように、また、国会でも追及された防衛省、沖縄防衛局の秘密主義的な姿勢は許されるものではありません。
 このような事業者の姿勢では沖縄のジュゴンをはじめ海に生きる生物が破壊され、豊かな海が死の海に追い込まれることになります。このような環境アセスメントが許されるならば、日本の環境アセスメント制度が国際水準にむけて一歩前進してきている中で、環境影響評価法を根本的にゆるがせるものになります。仲井真知事が方法書の書き直しと公告縦覧のやり直しを求める知事意見書を提出することを求めるものです。

 上記の趣旨に賛同の方は下記のメールアドレス、電話番号に(沖縄県知事公室広報課)に「審査会の答申を守ることを要請します」とのメール、ファックスを送ってください。12月21日が知事意見書の提出日なので、至急送ってください。お願いします。

沖縄県知事公室広報課
Eメール kouhou@pref.okinawa.lg.jp      
FAX 098−866−2467


以下参考にしてください。
普天間アセス 方法書の再提出要求(琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29824-storytopic-3.html
・検証動かぬ基地78 アセス方法書 政府と県 対立(琉球朝日放送



http://www.qab.jp/01nw/07-12-13/index4.html
検証動かぬ基地78 アセス方法書 政府と県 対立

きのう総理官邸で開かれた普天間基地移設協議会で仲井真知事は政府が提出した環境アセスの方法書の不備を指摘しましたが石破防衛大臣は方法書に問題はないと反論し来年2月にも本調査に入る方針を示しました。

きのうの協議会は、基地建設に向けて沖縄防衛局が県に提出した環境アセスの方法書が大きな議題となり、仲井真知事はこの方法書について『内容が大雑把で具体性に欠ける』と指摘し改善を求めました。

『方法書が僕らから見るととてもとても中身が出来ていないと思う。私から見ればというより審査会の(環境の)専門家の目から見てですよ。』

しかし石破防衛大臣は『方法書に不備はない』と真っ向から反論し、『遅くとも来年2月には辺野古沿岸部での環境アセスの本調査に入りたい』との方針を示しました。

記者解説
東京で取材にあたった岸本記者です。岸本さん辺野古に移設を急ぐことに知事は同意しているのに方法書については厳しい意見のようですねぇ

そうですね。知事はきのうの会見でも基地を早く移設させて産業振興につなげることと建設工事が環境に与える影響を最小限にとどめる事はまったく別の話だと発言してます。そこで今、問題になっている環境影響評価の方法書ですが、これは空港建設などの大規模な建設事業を行う前にその工事がどれだけ自然環境に影響を与えるかを調べる手続きの最初のステップなんですね。これがその方法書ですが、この中身について『説明が足りなすぎる』と仲井真知事は怒っている訳です。

そこでどの部分が足りないと言っているのかまとめてみたんですがまず、飛行場区域の面積や滑走路の幅が書かれていない。つまり、一番肝心な基地そのものの大きさが分からないと。2番目にはその飛行場を使う航空機の機種や機体数が書かれていない。これをはっきりさせないと騒音が予測できるはずがないですよね。

また飛行経路ですが、地元は住宅地の上空を飛ばないということでV字案に合意しました。でも国会の答弁の中でも緊急時や訓練によっては住宅地の上空を飛ぶと防衛省ははっきりと言っています。

つまり前提はすでに崩れているのに、そのことも方法書には書いてないと。

そして3つ目には汚水対策ですね基地からはいろんなものが排出されますがこれが辺野古沿岸のサンゴ類や魚にどんな影響を与えるのかこれを調べるためには、排水の予定場所などの情報がもっと欲しいと。この3つ以外にも、30以上の項目について知事は注文をつける予定なんですね。

今のままではとても本調査に入れるものではないというのが県の専門家達の意見ですが、防衛省は方法書に不備はないと言ってるんですよね。

そうですね、でもこのまま環境影響評価を強引に進めても、いざ埋め立てという段階になった場合、その埋め立てを許可する権限を持っているのは知事ですからそこで完全に計画がストップするのは目に見えているんですね。

政府としてはそうならないように、きのうは北部振興事業の凍結を解除して、つまりお金で解決しようという意図が感じられるんですね。

でも知事は環境保護は基地の早期移設とは分けてしっかりやると明言している訳ですから、今、かなり丁寧に進んでいる県の審査会の答弁を受けて振興策で曲がることなく、しっかり筋を通して欲しいと思いますね。







普天間代替 アセス書き直し要求/県審査会知事答申(沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200712181300_03.html

2007年12月18日(火) 朝刊 1面




普天間代替 アセス書き直し要求/県審査会知事答申
 米軍普天間飛行場代替施設建設に伴う環境影響評価(アセスメント)方法書を審議する県環境影響評価審査会(会長・津嘉山正光琉大名誉教授)は十七日、県条例の対象となる飛行場建設部分について「調査前に方法書を見直し審査・公表等の措置を取らせるべき」とし、事実上の書き直しを求める三十六項目二百八件の意見を仲井真弘多知事に答申した。
 答申を受け取った知念建次文化環境部長は「審査会の意見を知事意見に反映させるよう調整したい」と述べた。

 県は知事意見を二十一日に沖縄防衛局に提出する見込み。

 知事意見では、方法書に記載がなく、沖縄防衛局が新たに飛行場施設として追加した戦闘航空機装弾場などを、県条例で方法書の書き直しを強制する「大規模な修正」と見なすかが、答申の書き直し要求の実効性を左右する。

 答申案の「総括的事項」の中で指摘した調査前の方法書見直しと公表については、前文の中にも追加、繰り返し強調して求めた。

 また沖縄防衛局がアセス前に実施している現況調査についても「中止を含め検討する必要がある」と強い懸念を示した。

 津嘉山会長は「方法書は審査の材料として十分でなかった。答申は実質的に書き直していただきたいということ」と説明。書き直した場合の手続きについて「基本的には公開だ」と述べ、手続きのやり直しに当たる公告縦覧の実施を要望した。

 審査会は年明け早々、アセス法の対象となる残る埋め立て部分の審議を実施する。

 津嘉山会長は「必要があれば再度質問書もお願いする」とし、今後の審議でも方法書の不備を指摘していく考えを示した。




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